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中新世の南米の支配者たち~齧歯類、霊長類、その他の哺乳類編~

現在の南米には、様々なグループの哺乳類が生息している。今まで紹介したナマケモノやアリクイ、アルマジロ、オポッサムの他、霊長類、食肉類、偶蹄類、奇蹄類、齧歯類などだ。齧歯類や霊長類は古第三紀の内に移住してきたが、食肉類、偶蹄類、奇蹄類などの大部分は、鮮新世後期にパナマ地峡が形成されたことにより、北米大陸と南米大陸が地続きになり、渡ってきたのであったと考えられる。そしてこの大移動により、南米で元々栄えていた動物たちの中には侵入してきた動物との生存競争に負け、絶滅まで追い込まれたものもいる。と言っても、パナマ地峡の形成以前にも、ちょくちょくと渡ってきていたグループもいたらしい。
今回は南米で栄えていた巨大な齧歯類、独特な霊長類、アマゾンカワイルカの進化、そしてその他の哺乳類を中心に追っていくことにする。

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中新世の南米の支配者たち~アリクイ、アルマジロ、ナマケモノ編~

前回はこちら
現在、主に南米で栄えている独特のグループの哺乳類として知られるのが、異節上目(Xenarthra)というグループである。この中には二つの目が含まれ、アルマジロ類の被甲目(Cingulata)と、アリクイ、ナマケモノ類の有毛目(Pilosa)である。アルマジロ類は甲羅状になった表皮で身を固め、アリクイ類は顎の構造を特殊化することでアリを食べることに専門化し、ナマケモノ類は木にぶら下がり省エネルギーで生活することに適応した。更に、更新世までは3mにも達するグリプトドン類のようなアルマジロ類や、全長6mに達したオオナマケモノ類も存在していた。こうしたグループの中で、アルマジロ類は暁新世から、それ以外は漸新世~中新世頃から栄え始めた。特に中新世頃は、異節類が様々なグループに分化していくピークの時期だった。具体的にどのようなグループが出現し、どのような生態をしていたのか、追っていくことにする。
なお、自分のイラストはあくまでも参考程度で、正確さとかは考慮していないので注意です。

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中新世の南米の支配者たち~南米有蹄類編~

前回はこちら
これまでは肉食動物中心の紹介を行ってきたが、今回はほとんどが植物食動物である。
南米大陸には、暁新世から更新世まで、午蹄中目 Meridiungulataという現生しないグループの哺乳類が栄えていた。この分類群には五つの目が含まれ、それらは即ち滑距目南蹄目雷獣目・異蹄目・火獣目であった。その内異蹄目・火獣目は古第三紀の内に滅びてしまったので、今回紹介するのは残りの3目である。
こうした奇妙な哺乳類はいずれも蹄を持つことが特徴で、ウマ目と比較的近縁であるのではないかと考えられている。当時の南米には他の大型の植物食哺乳類グループ、つまり偶蹄類や奇蹄類、長鼻類は殆ど生息していなかった。その為、滑距目・南蹄目・雷獣目の哺乳類は、これらの哺乳類のニッチを占めるため、独特の進化を遂げていた。中には、サイやゾウほどの大きさにまで巨大化したものも見られた。今回は、そうした午蹄中目の哺乳類を紹介していく。
なお、自分のイラストはあくまでも参考程度で、正確さとかは考慮していないので注意です。

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